キャスリング(入城)
キャスリングは、1手でキングとルークを同時に動かして安全な陣形をつくるチェスの特殊ルールです。
キャスリングすることで、防御面を強化することができます。
キングは1マスしか進めないルールの駒でしたね。
しかし、条件が整えば「キャスリング用の移動できるマス」が現れるのです。
キングを☆マークのマス(キャスリング用のマス)へ1手で移動させてください。
これがキャスリングです。まるで、キングが安全なお城の中へ入っていくように見えますね。
キャスリングはキングとルークの共同作業なのです。
キングがルーク側に2マス動き、ルークがキングの反対側に移動します。
キャスリングだけは、1手で2つの駒が動きます。
キャスリングは左右どちらにもできます。
右下のリトライボタンを利用して、とりあえずこの動きに慣れてください。
キャスリングをするには、いくつかの条件が必要です。
条件は4つありますが、そんなにむずかしいものはないので駒を動かしながら覚えていきましょう。
1)キングと、キャスリングをするルークが、一度も動いていないこと
右側のルークを、どこでもいいので移動させてから元の位置に戻してください。
そのあと、キングをつかんでみましょう。右側のキャスリングができなくなったことがわかります。
一度動いてしまうと、たとえ元の位置に戻してもキャスリングはできなくなるのです。
キングが動いてしまった場合は、左右どちらもキャスリングができなくなります。
2)キングと、キャスリングをするルークの間に、ほかの駒がないこと
まずは、キングをつかんでみましょう。左側のキャスリングができないことがわかります。
では、左側のナイトを移動させて通路をつくってあげましょう。
左側のキャスリングもできるようになりましたね。
3)チェックされていないこと
今、黒のルークにチェックされています。
キングをつかんでみましょう。キャスリングができないことがわかります。
では、ナイトを使って黒のルークのチェックを防いでください(防ぎ方は2通りあります)。
キャスリングができるようになりました。
4)キングが通過するマスと、到達するマスが攻撃されていないこと
下の図の赤く表示されているマスが攻撃されていると、右側へのキャスリングはできません。
下の図の赤く表示されているマスが攻撃されていると、左側へのキャスリングはできません。
次の場合は、左側のキャスリングができない状態にあります。
では、これは問題にしましょう。
クイーンを使って、邪魔をしているルークだけを取り、左側にキャスリングしてください。
では最後に、現実的な形でのキャスリングの練習です。
3手でキャスリングしてください。